お役立ちコラム
塩ビ管の加工方法を詳しく紹介|配管工事の魅力を再発見しよう
塩ビ管の加工方法について、詳しく知りたいと感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は塩ビ管の特徴から加工方法までを紹介しています。
塩ビ管の配管にはさまざまな加工作業が欠かせません。
塩ビ管の多様な加工方法を知り、配管工事の裏側をのぞいてみましょう。
目次
塩ビ管を加工の前に知っておきたい特徴とは
塩ビ管は、大きく分けて次の2種類に分けられます。
● VP管(厚肉)
● VU管(薄肉)
VP管は、圧力に強く排水効率も優れており、圧力のかかる上農水道埋没用や建築給水用に使用されています。
また、集合住宅の排水設備に使用されているほとんどがVP管です。
VU管は、圧力に弱いため、主に圧力のかからない自然流下式の管路で使用されており、主な使用用途は、戸建て住宅の簡易な排水設備です。
VP管・VU管の違いを知ったうえで、ここからは塩ビ管の特徴・使用用途を見てみましょう。
塩ビ管は強度があり加工に適している
塩ビ管は汎用性が高いうえに強度があり、安価なので加工に適しています。
なぜ加工に適しているのかを知るために、塩ビ管の特徴をいくつかピックアップしてみました。
● 耐久性がある
● 耐薬品性がある
● 耐油性がある
● 電気絶縁性がいい
● 外からの力による変形や破壊に耐えられる
● 配合物によって柔軟性や弾性を変えられる
塩ビ管には上記の特徴があるため、加工に適しており、リサイクル性にも優れています。
では、塩ビ管は、どのような用途で使用されているのでしょうか。
断熱性・電気絶縁性があり、さまざまな用途に使用できる
断熱性・電気絶縁性、そのほかにもさまざまな特徴がある塩ビ管ですが、どのような用途で使用されているのでしょうか。
一覧表にまとめてみました。
用途 | 用途内容 | |
汎用品 | 上水道 | 上水道 簡易水道 専用水道(ゴルフ場・別荘等) |
下水道 | 公共下水道 流域下水道 農業集落排水 宅地造成排水 | |
農業用水 | 圃場給水 畑地の灌漑 | |
設備 | 給水設備 排水設備 空調設備 プラント配管 中水道
耐熱配管 建築設備 |
|
ケーブル保護 | ケーブル保護管 電力・通信 | |
その他 | グランドの配管 工業用水 さく井配管 船舶 擁壁水抜
車両 仮設用 巻芯 |
引用:(株)宮田工業所「塩ビ管の一般的な特徴・用途・種類」PDF
私たちの生活圏内において、さまざまな形で使用されています。
塩ビ管の加工方法|配管工事に必要な基本知識
配管工事には、塩ビ管の加工が必須です。
塩ビ管の加工方法をいくつかピックアップしてみました。
● 切断加工で適当な長さにする
● 塩ビ管を曲げて理想の形に加工する
● 塩ビ管を接続・接着して無駄のない配管をする
● 塩ビ管に穴を開けて多用なニーズに応える
それぞれの加工方法の特徴をご紹介します。
切断加工で適当な長さにする
切断加工で、塩ビ管を適当な長さにしましょう。
塩ビ管の切断は、必ずと言っていいほど行なう工程です。
切断自体は素人でもできますが、細かな調整はプロの技術が必要です。
求められるのは、作業の速さではありません。
真っすぐに切れるか、切断面がきれいであるかが求められます。
塩ビ管を曲げて理想の形に加工する
素手では、きれいな形に曲がらない塩ビ管ですが、技術や特殊な型を使うと、曲げて加工できます。
塩ビ管と塩ビ管をつなげる継手が使用できない場合や、使用する箇所をへらしたい場合に役立つ加工方法です。
塩ビ管を曲げて理想の形に加工し、塩ビ管同士をスムーズに接続しましょう。
塩ビ管を接続・接着して無駄のない配管をする
塩ビ管を接続・接着して無駄のない配管をしましょう。
用途に合わせてスムーズに配管方向を変える必要があります。
塩ビ管を接続・接着する方法は次の通りです。
1. 塩ビ管を切断する
2. 塩ビ管の外側に接着剤を塗布する
3. 継手の内側に接着剤を塗布する
4. 継手に挿入する
5. 接着力を保持する
まずは、塩ビ管を丁寧に真っすぐ切断しましょう。
そして、切断した塩ビ管を継手に挿入し、挿入長を測ります。
挿入長の分だけ塩ビ管の外側に接着剤を塗布し、継手の内側にも接着剤を塗布します。
そして、継手に塩ビ管を挿入し、外側にはみ出た接着剤を拭き取り、接続・接着は完了です。
このあとは外れてしまわないように、接着面をよく乾燥させ、接着力の強度を高めましょう。
接着剤の種類は、接着力を強くするために材料や用途によって使い分けます。
塩ビ管に穴を開けて多様なニーズに応える
塩ビ管に穴を開けると、散水などの用途に使えます。
加工できる穴の種類をいくつかピックアップしてみました。
● 片側穴
● 貫通穴
● 千鳥穴
● スリット
● 切吹き
穴をきれいに開ける、きれいに並んだ形で開ける作業には、技術が必要です。
多様なニーズに応えるためにも、穴あけ技術を磨きましょう。
配管工事は社会インフラの基礎を支えています
塩ビ管は、給排水設備や電気設備などの社会インフラを支える重要な建材です。
塩ビ管には、次の2種類があります。
● VU管(肉厚の薄い塩ビ管)
● VP管(肉厚の厚い塩ビ管)
また、VP管には、普通のVP管のほかに次の種類があります。
● HI管(耐衝撃性を向上させた塩ビ管)
● HT管(耐熱性を向上させた塩ビ管)
使用場所で異なりますが、塩ビ管の耐用年数は次の通りです。
水道管や、下水道管として地中に埋設されている塩ビ管は、50年以上使用できます。
建築物内部で、給排水用として使用される塩ビ管は、25年から30年程度です。
まとめ
塩ビ管は、給排水設備などの社会インフラを支えています。
弊社は、昭和43年の設立以降、給排水衛生設備を中心とした配管工事を担ってきました。
塩ビ管と同様、日本の社会インフラを支えてきた自負があります。
私共は、確かな技術を次の世代に継承するだけでなく、新たなチャレンジをしていき、今後も社会に貢献し続けていきます。
私共が今求めているのは、新しい仕事にチャレンジしたい方、仲間とコミュニケーションをとって高め合いたい方のような人材です。
私共は、チャレンジを応援する体制を整えて、あなたをお待ちしています。
共にチャレンジし、社会に貢献しませんか。