お役立ちコラム
配管工はどんな仕事?なぜ、きついと言われるのか、詳しく解説します。
配管工の仕事をインターネットで検索すると、「きつい」という言葉がセットで表示されることがあります。
世間的にきついとみなされているせいかもしれませんが、なぜ、きついといわれるのでしょうか。
今回は配管工の仕事内容やきついといわれる理由、配管工向きの人がどんな人かなどについてわかりやすく解説します。
目次
配管工とは
配管工とは、住宅や工場、事務所といった建物に設置されている配管の工事を行う作業員のことです。
建物に張り巡らされている配管は実に様々です。
給排水管、ガス管、冷暖房換気装置、排水処理施設、消火設備、空気清浄装置など、さまざまな分野で配管工は作業しています。
これらの配管は、建物やインフラに必須のものであり、この仕事は建築工事や土木工事に欠かせない人材です。
配管工の仕事内容
現場でさまざまな材質の管のパーツを組み合わせて配管を行います。
配管を流れる物質は空気や水、蒸気、油など実に様々です。
実際の作業内容としては、管を切断したり曲げたりして加工し、所定の場所に管を取り付ける作業をします。
給排水などの配管を専門的に行う衛生配管工と冷暖房の配管を中心に行う空調配管工に区別できます。
どちらも精密なスキルが必要なうえ、失敗が許されない仕事です。
配管工の仕事は、なぜきつい?
配管の仕事は、私たちの生活に必要なインフラを整備するという重要な仕事です。
しかし、きついというイメージから敬遠されるという話も耳にします。
ここでは、なぜ、きついといわれるのか、その理由を探ってみます。
作業環境が厳しいから
1つ目の理由は作業環境が厳しいからです。
配管作業は、空調が効いていない場所で行われることが多い作業です。
屋外での作業も少なくありません。
夏の猛暑や冬の極寒に耐えて作業しなければなりません。
狭い場所や高い場所での作業もこなさなければならず、精神的にも肉体的にも疲労します。
体力を使う仕事だから
2つ目の理由は体力を使う仕事だからです。
配管で使用する資材は重いものが多く、使用する道具も決して軽くありません。
力仕事も多いため、体力がない人にはかなりきつい作業です。
そういった意味で、物理的にきつい作業である点は否めません。
精神的なプレッシャーが厳しいから
3つ目の理由は納期が厳しいからです。
他の作業と連携しつつ行われる作業であるため、配管作業の遅れで全体作業を遅らせるわけにいかず、非常に大きなプレッシャーがかかります。
かといって、スピードを優先しすぎて雑に作業するわけにはいきません。
配管に少しでもすき間が出てしまうと、中を通る気体や液体が漏れ出し、大事故や火災につながる恐れがあるからです。
納期と作業の正確さという2つのプレッシャーがあるため、精神的にきついのです。
配管工向きの人の特徴
この仕事は決して楽な仕事ではありません。
しかし、向いている人にとってはやりがいをもって取り組める仕事でもあります。
ここからは、向いている人の特徴をまとめます。
体力がある人
1つ目は体力がある人です。
配管工は作業環境や運ぶ荷物を考えるとかなりの重労働です。
スポーツなどで体を鍛えている人や、体を動かすのが好きな人にとっては持ち前の高い体力を生かすチャンスとなるでしょう。
精密な作業が好きな人
2つ目は精密な作業が好きな人です。
建物中に配管を張り巡らせる作業は、雑な人には向いていません。
配管に少しでもミスがあると、建物に大きなダメージを与えてしまいます。
ミスなく着実に作業を進めるためには、注意力や集中力が必要です。
コミュニケーション能力がある人
3つ目はコミュニケーション能力がある人です。
配管の仕事はチームプレーで行うことが多いです。
チームで動く作業で大事なのは、互いにしっかりと意思疎通をすることです。
一緒に働く仲間とコミュニケーションをとり、現場での報・連・相をしっかり行えなければなりません。
場合によっては、現場を訪れたクライアントと直接会話することもあるため、先方の要望をくみ取るだけのコミュニケーション力が必要です。
柔軟に判断できる人
4つ目は柔軟に判断できる人であることです。
配管を行っていると、現場で工夫が必要となることがあります。
想定外の事態が起きたとき、柔軟に考えて問題を解決する能力が必要です。
まとめ
今回は配管工がきついといわれる理由についてまとめました。
配管工は建物の建設や道路工事などで必要不可欠な作業員です。
空調が利かない場所で作業することが多く、体力的にきついことや精神的なプレッシャーがかかる仕事であるため、きついといわれます。
しかし、配管の需要は多いため、一度スキルを身につけてしまうと、生活が安定するというメリットもあります。
体力に自信がある人や精密な作業が好きな人、人とコミュニケーションをとるのが好きな人などは、チャレンジする価値があるでしょう。